「自分自身のことを”良い人だ””優しい人だ”と勘違いしていた時期があったのよ」と友人が語ってくれたことがありました。
実は、その方の妹さんは、親戚や親友からの受けがとてもよくて「優しい妹さんだね」「良い妹さんで羨ましい」と言われるような方だったそうです。友人自身、幼いころからとても周囲に気を遣って生きてきたにもかかわらず、間接的にも直接的にも、自分のことについてあまり好意的なことを言ってもらった記憶がないようで、納得いかないなぁー、と長い間思っていたそう。
彼女によると、妹さんは、自分の時間を犠牲にしてでも、他人のために動く(尽くす)方のようで、そこは彼女も凄いな、と感心するそうです。これを古代インド占星術を使って”超シンプルに”読み解くならば、蟹座ラグナ(出生時間をインド時間に戻した場合)の影響かな、と感じます。「I feel」の人だと。自分の仲間だと一旦認識した人間や、家族に対して純粋な愛を与えることが出来る人。そこが「良い人だ」「優しい人だ」という印象を周囲に与えるのでしょう。
一方の友人。好奇心旺盛で若い感性を持つ双子座ラグナ。どうしても「I think」「思考」のエネルギーが入ってきてしまう、なんにせよ頭で一旦考えてしまう。
特に小さい頃、「自分は良い子だ」と思うことができたのは、「親(大人)の求めることがわかる子だった」のかも知れませんね。双子座のエネルギーは、頭の回転を早くさせるので、大人になってからも、「こうすると良い人だと思われるだろうな」という思考が働きやすくなるのでしょう。
兄弟姉妹として同じ親の下に生まれたとはいえ、出生図に流れるエネルギーは全く異なるわけで、比較すること自体にあまり意味がありません。「頭で考えて動くタイプ」と「心で感じたままに動くタイプ」どちらのタイプも社会には必要で大切な存在です。
この友人の例のように、兄弟姉妹の間で、自分と似ていないなぁ、と感じていらっしゃる方も少なくないのではないでしょうか。そういう異なる人間と、同じ両親の下で一緒に育つことは、友人関係とはまた異なり、なかなか大変なものがあるかと思います。喧嘩や仲良りといった様々な化学反応を体験し、でもやはり合わないなぁと縁遠くなったり、或いはとても仲良くなったりと、人それぞれでしょう。
兄弟姉妹は、自分の過去生で、何らかのご縁があった人々です。彼らは、現在の母親(父親)を恋人として取り合ったライバルだったかも知れない。そんな思いを巡らすだけで、兄、弟、姉や妹を異なる視点から見つめなおすことができるかもしれません。
そして、現在の関係性がどのようなものであれ、なぜ彼や彼女が、自分の兄や弟、或いは姉や妹として、今世で関わっていくことになったのか、彼らの存在が自分の人生にどのような影響を与えたのか、どういう意味があったのか、ということを考えるようになった時、人は少しだけ、また優しくなれるのかもしれないなぁと思いました。


