水星がもたらす無意識の裏切り

古代インド占星術

これまでのブログに、母のことをたくさん書いてきたので、私が母に親孝行だった、という印象を与えてしまったかもしれませんが、実際は、母との物理的距離が近づけば近づくほど喧嘩ばかりしていました。ですので、ほぼ毎日お見舞いに通った2ヶ月と10日間は、私にとって母への罪滅ぼしの期間のようなものでした。

その私の親不孝的な要素を古代インド占星術は、ちゃんと見抜いてくれているのです。私の心の奥深いところに、「母を見捨ててしまった」と言う気持ちがあり、それが私の出生図に表われているのです。

私のラグナは双子座です。双子座ラグナと乙女座ラグナの方は、水星のエネルギーが自分の性格に流れていると考えます。

では、水星のエネルギーとは一体どのようなものでしょうか?今回は、親子関係への影響について書いてみたいと思います。

ここで、惑星の関係性についてご紹介します。水星は、太陽と月がひきとった養子です。水星は幼い頃から、父親である太陽にライバル意識を持ちます。水星は、「なぜ、周りの人は太陽に敬意を表するのに、自分に対してはそうしないのか?」と、父親である太陽を競争相手だと思い、「いつか越えてやりたい」と望みながら育ちます。また、母親である月は、養子として引き取ったものの、母乳を与えるなどの母親らしいことを行わず、金星にその役目を頼みました。そのため、水星は、月よりも金星のことを慕うようになりました。こうした背景から、水星は、「無意識に」太陽や月のことを裏切ってしまうのです。つまり、水星は、自分の友人や、配偶者を優先して、母親を簡単に裏切ることができる惑星なのです。

それでは、私の話に戻しましょう。

今から6年前、私は主人に同行して海外赴任しました。その際、住んでいたマンションを売却したことから、出発の1ヶ月前に母とペットのワンちゃんをサービス付き高齢者住宅に入所させました。出発の10日前だったでしょうか。母が胃潰瘍で下血や吐血をしてしまい、急遽入院してしまったのです。なんとか危機的な状況を脱しましたが、母は入院中に譫妄状態に陥っていました。あとから振り返ると、これが認知症の引き金になったように思います。

ただ、私は主治医に相談の上、予定通り、主人と共に海外へと向かいました。当時、この予定を変更するという発想は全く起きず、ただ、「母が危険な状態から脱して良かった」と単純に喜んだのでした。ここが、双子座ラグナの無意識の母への「裏切り」だったなぁと思うのです。主人を選んだわけですから。

恐らく、ラグナが双子座か乙女座の方で、ラグナに他の惑星の影響が全くない方や水星だけが在住している方は、あまりに「無意識」のため、私のように「裏切った」という感覚さえ生まれず、「後悔の念」は全く生じないのではないかと思います。それはその方の惑星配置なのですから、それで良いのです。むしろ、うらやましいくらいです。

私の場合、厄介なのは、その「後悔の念」に苛まれる惑星配置があるのです。私のラグナには、月と木星が在住しています。その二つの惑星が醸し出すエネルギーが、良い表現をするならば、「思いやり」のエネルギーなのですが、これが働き過ぎると、「お節介」だったり「共感力」が強くなったりして、本人が自責の念に苦しんだりします。

ただ、神様は、2ヶ月と10日間という時間を私に与えてくださり、たくさん、母に謝罪する言葉を伝えることが出来ました。ですので、今は「後悔の念」はありません。これら全てのことが、私の惑星配置がもたらした「必然」だと思うからです。

だから、誰かにとっての親孝行の仕方と、他の方にとっての親孝行の仕方は、違っていて当然です。誰一人、同じ出生図の人はいませんので、親孝行の仕方というのは、千差万別です。本人が悔いのないようにする、もし悔いが残ってしまったなら、その経験を生かして、別の場面・別の状況・別の方に対して悔いのないような行動を取れば良いのだと思います。神様は必ず、そのような機会を与えてくださいますので、その機会を見逃さないことかと思います。

古代インド占星術を学ぶと、惑星が本当に生きていて、その一つ一つに物語があり、個性があり、だから、深いところまで読めるのだなぁ、と改めて感じます。

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