無料鑑定を続けるラオ先生~12室で高揚する水星

古代インド占星術

前回のブログで、マザー・テレサを例に挙げて「商売上手で、物事を合理的に捉えるのが得意」という水星の高揚を持つ方の特徴について書きました。この物質世界を生きていく上では、お金は大切ですから、水星の果たす役割は重要です。

ところで、インド占星術界の第一人者ラオ先生も高揚する水星を持っていらっしゃいます。私がラオ先生ってすごいなぁ~と感心するところは、鑑定を全て無料でされていらっしゃる点です。ラオ先生が公務員であったとか、引退後も年金で生活できるでしょう、ということを考慮しても、なかなか実際にそのような行動をとれる方は少ないと思います。

同じ水星が高揚しているマザー・テレサとラオ先生。一体どこが異なるのでしょう?それは、ラオ先生の水星が、12室で高揚している点です。12室に在住する水星は、あたかも減衰しているかのようなエネルギーになります。なぜなら、Natural Zodiac Signで12番目の星座が魚座にあたるからです。古代インド占星術では、このような考え方をとても大切にします。ですので、ラオ先生の水星は、高揚したエネルギーと減衰したようなエネルギーをあわせもつことになります。高揚した水星がもつエネルギー、キレッキレの水星とはなりません。

この減衰しているような水星によって、水星が持つ商売上手、損得勘定、合理性といったエネルギーが弱まります。お金の使い方があまり上手なエネルギーとはなりません。代わりに、「スピリチュアル世界での適性」というエネルギーが強まります。もちろん、全く高揚したエネルギーが流れていないわけではありません。ラオ先生の数字の強さ、頭の回転の速さは、会計検査院の次官にまでなられたり、複雑な占星術の計算を手計算で行われたり、と水星の高揚、水星らしさを感じさせるものです。

またラオ先生の12室には太陽もあり、占星術のような高度な知識体系や学問に強く惹かれる配置ですし、12室のケートゥも現実世界(ビジネス、商売)よりも宇宙の世界に視点が向く配置です。

そして、ラオ先生のホロスコープには、もう一つ高揚しているのに減衰しているようなエネルギーの惑星があります。それは10室の木星です。この木星は、Natural Zodiac Signで10番目(やぎ座)になるため、これもまた減衰しているようなエネルギーをあわせもつことになります。

10室に木星が在住し、あたかも減衰したようなエネルギーになると、ラオ先生のように官公庁、学校関係、NPOなど大きな組織に入って働いていらっしゃる方が多いです。そして、精神性をただ唱えるだけではなく、そうしたスピリチュアルな世界を現実世界に落とし込んで社会に役立てること、人助けをすることを課題とされます。そのため、ラオ先生の下には、多くの政治家や官僚たちが集まり、自身の出世等の鑑定を依頼したといいます。そして、ラオ先生の研究事例の中に政治家が少なくないのも、占星術を世の中にに役立てようとされたためかと思います。無料での鑑定は、もっぱら研究のためか、人助けのために行ったそうです。

ラオ先生は官僚時代、ご苦労が多かったと聞きます。占星術の学問を進めていかれる中でも、抵抗勢力からの攻撃にあわれたのではないか、ピンチに立たされたこともあったのではないか、金銭的にも大変な時期があったのではないかと思います。ただ、ラオ先生は常に、「利他的」であった。「人助け」を行う人だった。スピリチュアル、スピリチュアル、というけれど、結局、「スピリチュアルって何?」と問われたなら、煎じ詰めれば、「利他的に生きること」「人助けを行うこと」だと思うのです。それを体現したのがラオ先生。占星術を人助けに使える道具として、広く世の中に、伝えてくださった、そう思うのです。ラオ先生の高揚しているのに減衰したエネルギーもあわせ持つ水星と木星、12室の太陽、ケートゥ。優れた占星術師であったラオ先生のお母様がドンピシャのタイミングで産んでくださったんだなぁ、と思いました。宇宙のからくりってすごいです。

以上、ラオ先生の出生図をラオ式ではなく、古代インド占星術の手法で読んでみました。

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