古代インド占星術を日本に広めているクマール先生。彼のYouTube動画の中で、「木星、ケートゥ、金星の関係性」について大変興味深いお話をされていました。まず、ケートゥは、木星の弟子であるため、ケートゥは木星のことを一番強く感じ取ることができるそうです。魚座にはケートゥのエネルギーが流れていると考えます。ケートゥは、「無」「無欲」を表わします。魚座はナチュラルサインで12番目です。12室もまた、「孤独」「手放し」「物質世界から離れた世界」の部屋です。そのため、ケートゥは12室に在住するとき、大変居心地が良く、解脱します。
一方、金星はケートゥの弟子です。金星はケートゥの影響を受けます。金星は、「人生を楽しみたい」、「快適で贅沢な暮らし」を望む星です。この金星は、魚座で最高星位となります。先ほど述べたとおり、魚座にはケートゥのエネルギーが流れています。クマール先生によると、ケートゥは「ブラックホール」のようなものであり、人生において誰もがケートゥの引力によって最終的にコントロール・操作されるそうです。そのため、結婚を表わす金星が高揚していると、それがどの部屋にあろうと、99%、35,6才ぐらいまで結婚で悩むそうです。
有名人の出生図を見てみると、女優エリザベス・テイラーも、魚座に高揚した金星とラーフがあります。彼女は8回結婚し、初婚は18歳でした。また、「男は結婚するとき、女が変わらないことを望む。女は結婚するとき、男が変わることを望む。お互いに失望することは不可避だ」という名言を残したアインシュタインもまた、魚座に高揚した金星(太陽、水星、土星)があり、24才で結婚、40歳で離婚、その年に再婚しています。離婚に至るか否かは、他の惑星の影響もありますし、トランジットの影響もあります。ここでお伝えしたいのは、結婚に悩むという点です。
金星が高揚している方は、恋愛やパートナーシップを楽しむ能力に長け、優しく穏やかで人間的な魅力があります。しかし、結婚に悩んでしまう。これは、クマール先生の言葉を借りるならば、ケートゥのブラックホールに導かれてしまうということでしょうか。
このような高揚した金星の方の出生図を見ると、日本エドガー・ケイシーセンター会長光田秀さんがYouTube動画「田宮陽子&西田晋の部屋」の中で、お話しされていたことを思い出します。要約すると、人は魂を向上させるために、敢えて過去生で離婚した相手や仲の悪かった相手と引き会わされる、そして、出会った時に互いに最大限のホルモンが出され結婚に至るが、結婚後、ピタリとそのホルモンは止まってしまうというお話でした。
それでは、高揚した金星を持つ方が、結婚の悩みを避けるにはどうしたらよいのでしょうか?古代インド占星術の観点から考えるならば、惑星のエネルギーのバランスをとってあげるということに尽きるでしょう。つまり、金星とケートゥの両方が楽しむことを人生で行うことかと思います。金星的な華やかなこと、おしゃれをしたり、美味しいものを食べたりと金星のエネルギーを使う一方で、ケートゥの求めるスピリチュアルなこと、瞑想、断食、神秘世界への関心など神様を求めようとする姿勢を絶えず持ち続けることかと思います。ただ、「言うは易し」でこれを実践するのはなかなか大変なことでしょう。ケートゥのブラックホールの力は、私たちの頭をボォーとさせてしまい、後から考えると、「なぜあのような判断をしてしまったのか?」という「頭を働かせない力」がもたらされるようです。
古代インド占星術は、物事を二元論で捉えません。高揚した金星を持つ方は、人間的な魅力にあふれ、恋愛・パートナーシップを楽しむことができる方です。ただ、高揚した金星に限らず、惑星にとって最高の力が発揮される高揚というものが、人間が地上で生活を営むことにとって、必ずしも良いことばかりをもたらすものではないことに気付かされます。高揚にせよ、減衰にせよ、出生図の中で、目立つ星は、過去生との関わりが深いのだろうなぁ、と光田会長のお話を聴きながら思いました。


