古代インド占星術の日本での普及に努めていらっしゃるクマール先生。彼のYouTube動画には、古代インド占星術を学ぶ者にとって大変参考になる様々な知恵と知識がちりばめられています。その動画の中で、「(出生時間をインド時間に修正した場合に)11月16日から12月15日に生まれると、蠍座に太陽が来ますが、そのほとんどの人が結婚後、相手とぶつかってしまいます」と述べておられました。そのカップルは、必ずしも離婚するわけではありませんが、ブツブツ相手に対し文句を言いながら一緒に暮らすことが多くなるそうです。クマール先生は「自分か相手の出生図にこの配置があれば、ぶつからないように調整する必要があります」と述べておられました。
鑑定でこのようなことを言われると、たいていの方は落ち込んでしまうのではないでしょうか。「あ~、やっぱり・・・だから私は主人と喧嘩が絶えないんだわ」とか「不幸な星の下に生まれてしまったものだ、やれやれ」などなど。
ただ、ここは考え方を180°変えて頂ければと思うのです。むしろ、それは霊性を高めるチャンスが出生図にわかりやすく表われているんだなぁ、という風に。つまり、配偶者との関係性を通じて、霊性を高めるチャンスがありますよ、と捉え直してみてはいかがでしょうか。
対人関係が霊性を高めるチャンスになることについて、日本エドガー・ケイシーセンター会長の光田秀さんもYouTube動画「田宮陽子&西田晋の部屋」の中でわかりやすく説明してくれています。動画の中で、「ある女性との結婚を考えていた28才のユダヤ人弁護士(939-1)」へのリーディングの内容が紹介されていました。特に印象的だったのは、「たとえ混乱、不和、さらにはいがみ合いさえ引き起こすものが二人の間で起ころうとも、彼らが常にお互いのために“助け手”であろうとする気持ちを持ち続けている限り、より大きなチャンス、より大きな恵みに向かう”踏み石”となる」という言葉でした。つまり、深いところで「相手を助けたい」という気持ちさえあれば、見かけ上の混乱は、魂の成長のための”踏み石”になるのだそうです。
話を出生図の「蠍座に太陽がある」カップルのケースに戻します。たとえ互いにぶつかり、いつもぶつくさ言っていたとしても、互いに相手の”助け手”でありたいという気持ちが続いている限り、家庭は壊れないということだと思います。相手との離婚を望まないのであれば、自分が相手の”助け手”となりたい気持ちを失っていないか時折確認してみると良いかも知れませんね。但し、こちらが努力しても、相手が利己的で自分のことしか考えないようであれば、エドガー・ケイシーもその時は「道を分けなさい」と伝えたそうです。なぜなら、二人にとって霊的な成長が阻害されるからだそうです。
エドガー・ケイシーによると、配偶者というのは、過去生において、一番深い人間関係にあった人なのだそうです。古代インド占星術でも、自分と配偶者との関係性は出生図にわかりやすく表われます。前世から持ち越した魂の課題は、人間関係、特に配偶者との関係性において表われやすいということなのでしょう。
元々霊界にいた私たちの魂は、そこで暮らしていた方が楽だったにもかかわらず、敢えて、様々な経験を積むために今世に降りてきました。ひとえに霊性を向上させたかったからです。私たちは、霊界での凪のような生活に飽きてしまい、敢えて荒波の現世を選んで生まれてきたのです。私たちの魂は、そのような選択をしたことを忘れてしまっているだけなのです。「蠍座に太陽」のある方は、霊界でそのような選択をしてきたことを忘れ、ついついぶつくさ言ってしまうのでしょう。わかります、わかります、その気持ち!ただここで、この課題をクリアできたなぁ(相手の”助け手”になるために、自分の欲求を我慢できた)という感覚を得られたら、この課題は”踏み石”となって、魂はさらなる向上を目指し次のステップに進んで行くのでしょう。
「言うや易く行うは難し」ですが、光田さんは、後で振り返った時に、あの時、人間関係でしくじったなぁーと思うようなことがあったとしても、そのしくじりが材料となって、その経験が更に私たちを高める”踏み石”になってくれるそうです。だから、その時その時、これが良いんじゃないかなぁーと思うことを頑張れば良いとおっしゃっておられました。やはりここでも「中今であること」(今、この瞬間を精一杯生きること)は大切ですね!


