古代インド占星術と他のインド占星術の違いは、このブログの上の欄にあるタイトル「古代インド占星術について」のところでも触れたとおり、出生時刻をインド時間に修正するところです。ただ、このようなテクニカルな相違点よりも、古代インド占星術が他のインド占星術と異にする点は、惑星を“生き物”として捉えているかどうか、というところだと思います。この点は、古代インド占星術の鑑定を受けたり、実際に勉強してみないとなかなか理解しづらいのではないかと思います。
この点について少し噛み砕いてお話しできればと思います。
私が古代インド占星術を教わった先生の講座には「教科書」といった予め用意された資料がありませんでした。その時の相手とのフィーリングで(相手のエネルギーを感じながら)授業が進んでいきました。そう書くと、特に、真面目で学校の成績が良かった方々は、「高いお金を払ったのに信じられない!」と不満を感じたり、「シラバスがないと予定・目標が立てられないじゃないか」と不安に駆られたりするのではないでしょうか。
話は変わりますが、漢方では、「胃が痛い」という症状に対して、相手の体質「証」に合わせて漢方薬が処方されます。見かけの症状「胃が痛い」に対して同じ薬を処方する西洋医学とは大きく異なります。
古代インド占星術の教授法もこれに似ているのかなぁと思います。相手が、今、どのようなエネルギーを宇宙から受けているのか(現在の関心事は何なのかなど)、その時に相手の出している波動に合わせて、その人のレベルに応じた講座をその場でアレンジするといった感じです。
積極的にオンラインでの講座を行っていなかったのも、コンピューターを介すると生徒が受けている宇宙からのエネルギーを感じづらくなるからだろうと思います。コンピューターが邪魔をするわけです。
この考え方に、最近、別の形で触れる機会がありました。それは「直伝霊気」の講習会の現場でした。霊授を受けた際、当然ながら「人」と「人」がきちんとその場にいる必要がありました。教室は、エネルギーに満ち溢れていました。また、講習会では、簡単なプリントの配布はありましたが、師匠からの口伝を私たち一人一人が理解し受け止めるというものでした。その理解度や受け止め方は、受講生それぞれが持つエネルギーに応じたものとなったことでしょう。
何でも、マニュアル化され、ルール化、テキスト化された現代において、自分でメモを取って、自分で咀嚼していくという行為は、慣れないことかもしれません。
ただ、よく考えてみると、私たち一人一人、宇宙からそれぞれ異なるエネルギーを受けているのですから、学んだ内容の理解の仕方・程度というのは異なって当然だと思うのです。いわゆる師匠と呼ばれる方は、各自の理解が最適化されるように、その場で生徒のエネルギーを受け止めながら、講座を進めることが出来る方とも言えるのかなぁ、と思いました。
自分以外の力によって、私たちは生かされているんだ、という宇宙の神秘に思いを巡らすとき、教科書やテキストには決して落とし込むことのできない「力」(エネルギー)が宇宙には働いていると感じます。それに気付いたとき、「お星さま、どうか教えてください」という謙虚な気持ちになるのではないでしょうか。
以上、古代インド占星術が、惑星の一つ一つを偉大な力を持つ「生き物」として捉えている、という点の理解の一助になればと思い書いてみました。


