シリーズ「本物の霊能者さんに出会って」の②です。
主人は、昔から自分の過去生に関心があり、知りたがっていました。そこで、この機会に晶子さんに視てもらいました。
まず、晶子さんはあたかも長い絵巻物を持っているかのような手つきをされて、主人の過去生がいくつも視えると言われました。その中で一番はっきりと伝わってくるものを一つ紹介してくださいました。
晶子さんによると、主人は過去生のどこかの時代で、ダイナマイトなどを使って岩を砕き、石を切り出す石切職人のようなことをしていたそうです。そこで、職人さんをたばねる長を務めていたそうです。現場は、それぞれ異なる背景を持った気性の荒い職人さんが集まる場所でした。そのため、職人さん同士の間でのいさかいが絶えず、主人は長として、現場をまとめるのに大変苦労していたそうです。そんなある日、主人が不在をしていた間に、現場で大きな事故が起きてしまいました。多くの部下、そして、心を許しあっていた仲間たちを失ってしまったそうです。
主人はその事故を自分の責任だと感じ、自分を責め続けます。そして、事故が起きて以来、仕事を終えて自宅に戻ると、ずっとずっと部屋で泣いていたそうです。自分の責任だと・・・自分が悪かったのだと・・・その時の主人の強い感情が晶子さんに伝わるため、それまで冷静だった晶子さんまで泣きながら続きの話を伝えてくださいました。
あの時なぜ、自分は現場にいなかったのか、もう少し早く駆けつけていれば、あの時、天気さえよければ、あの時、少しでもタイミングがずれていれば・・・。不幸な偶然が幾重にも重なって起きた事故でした。
なんて、世の中というものは、理不尽なんだろう、不条理なんだろう
納得できない
許せない
そういう思いを残して過去生の主人は亡くなっていったそうです。
晶子さんは、こうした思い(後悔)を抱えていたので、今生は、「世の中には理不尽なことが存在することを納得すること(許すこと)」、そして、喧嘩ばかりする職人さんの調整に苦労し続けたので「平穏・平和を愛すること」、これが今生のテーマ、使命ではないかと話してくださいました。
私は、主人の出生図(インド時間に修正)を頭に思い浮かべながら、晶子さんのお話をゾクゾクする想いで聞いていました。まるでおとぎ話を聞いているような感じでした。おとぎ話の主人公は、今私の隣に座って、熱心に晶子さんの話に耳を傾けている過去生の主人。すごく不思議な感覚にとらわれました。
さて、ここからは、晶子さんが視てくださった主人のテーマが、古代インド占星術の出生図(出生時間をインド時間に修正します)で、どのように表現されているかみてみたいと思います。晶子さんの霊能力の素晴らしさは、過去生を物語のように視れるところです。占星術では残念ながらそれは叶いません。ただ、古代インド占星術では、そのテーマが現象化しやすいタイミング、時期を見ることができます。
主人の出生図を見ると、9室魚座に集中する惑星たち(太陽、月、土星、ラーフ)のエネルギーが主人に今生での使命、テーマをもたらしているだろうと読み取れます。心を表す月が魚座にあるので、主人は平穏・平和を好みます。人の争いごとを見るのも大嫌い、うるさい音も苦手です。
”ざっくりと”これらの惑星のコンビネーションを見てみます。太陽とラーフのコンビネーションは、社会的に認められたいという気持ちを過剰にさせ、プライドの問題で葛藤を生じさせやすくします。月とラーフのコンビネーションは、周囲の人から見たら、うまくいっているように見えても、本人は満足できない、満たされないという気持ちを抱かせます。そして、土星とラーフのコンビネーションは、騙したり騙されたり。これが9室ですから法律ギリギリのことをしようと考えたりします。サイコパスの人と出会ったりもします。9室は道徳、保護者、師匠、専門知識、外国、などを表す部屋。そして、これらの強烈なエネルギーは、対抗の3室にも伝わります。3室はあらゆる人間関係(職場含む)の部屋です。
タイミングを見てみましょう。2023年12月に天体上のラーフが、主人の出生図のラーフと同じ部屋に入りました。2023年11月中旬に日本に帰国した主人は、翌年管理職になり周囲からは「良かったね~」ということだったのですが、実際は、プライドを傷つけられるような毎日を過ごすことになりました。サイコパス的な方がいました。なぜ自分はこの部署に配属されたのか、なぜこの部署に今この人がいるのか、もし、自分が別の部署に配属されていたら、もっと普通にいられただろうに。納得のいかない日々を送りました。そして、入院したことをきっかけに、自分の本当にやりたいことは何かと考えました。それは、もう一度海外に出たいということでした。1年前に日本に帰国したばかりのため、異例の申し出になります。プライドとの葛藤がありました。
そして今、2025年3月、私たちは海外にいます。2023年12月から2024年12月までの1年間を振り返ると、納得いかない日々を過ごしたお陰で、今があると考えられるようになった自分たちがいます。「陰極まって陽に転ずる」という経験をしました。主人は「許す」ことまでできたかはわかりません。しかし、理不尽な状況をまるごと「飲み込む」、不条理をまるごと「受け入れる」、という体験をすることができたように思います。
今回、晶子さんのセッションから一つの気付きを得ることができました。
それは、前世での後悔を取り戻したくて、もう一度、生まれ変わってきたのかなぁ、ということ。そして、今生はその時の後悔を埋め合わせることを人生のテーマにしてきたのかなぁ、ということです。
それは、何もとてつもなく壮大なテーマではありません。一人一人の魂が、前世で深く傷つき、後悔したこと、その後悔という課題をクリアすること、それが今生きている私たちのテーマになるのかなぁと思いました。
「悔いのないように生きること」と言いますが、「自分のやりたいことをして自分を生き切ること」の大切さを感じました。
そして、前世で後悔した課題、テーマをクリアするために、今生で、現在の両親を選び、出生日と出生時間を選んで、私たちは今ここにいるんだなぁと考えると、私たち人間は、とてもロマンにあふれた神秘的な存在だと改めて実感するのです。


