インド占星術は、「輪廻転生」と「因果応報」というインドの伝統的思想の上に成り立っている占星術です。そして、その点が、他の占星術と大きく異なるところだと思います。インド占星術にご関心を持たれる方の中には、このような魂との結びつきの深い点に興味を持たれて、アプローチされる方々がいらっしゃるのではないでしょうか。
私もその一人でした。今から数年前、霊の世界、魂について語られた一冊の本「シルバーバーチの霊訓」に出会い、その後インド占星術を勉強していく中で、「シルバーバーチの霊訓が伝えようとしていること」と「インド占星術の奥底にあるもの」には多くの共通点があることに気付きました。
「シルバーバーチの霊訓」とは、「第二次世界大戦前後のイギリスで、シルバーバーチと名乗る古代霊が約半世紀にわたって、霊媒モーリス・バーバネルを通じて語り続けた霊言集」です。一方、インド占星術の源泉となる「ヴェーダ聖典」は、紀元前1000年頃から紀元前500年頃にかけて編さんされたものです。時代も場所も全く異なる二つの「知識」は、いずれも「輪廻転生」「因果応報」、そして「利他的に生きること」の重要性を繰り返し語ってくれています。
ここで、 「輪廻転生」なんて信じられない、と思われる方もいらっしゃることでしょう。実は、「輪廻転生」は、多くの科学者らによって解明が行われています。その中の一人、インドでフィールドワークを行い、「前世を記憶する子どもたち」(2021年、角川文庫)という本を執筆したイアン・スティーブンソン氏をご存じの方もいらっしゃることでしょう。また、日本でも、「前世を記憶する日本の子どもたち」(2014年、ソレイユ出版)という本を書かれた産科医の池川明先生やバージニア大学で過去生を研究している大門正幸先生らがいらっしゃいます。
前述の著書の中での大門先生の次の言葉が印象的です。
「日本をはじめとした先進諸国では、出産を子どもの誕生とみなし、親が自分の子どもを所有物のように自分の色に染めていくが、生まれ変わりを信じている北米先住民族の子育てはこれと真逆で、生まれてくる前に忘れてしまった過去生の記憶を思い出させることに、重点が置かれている」
「子どもは既に様々な経験を積み学んできた立派な人格であり、親の務めはその学びを思い出させることだという思想が根底にある」
こうした考えは、親の言うとおりに生きていくことが正しいことであるかのように教えられ、育ってきた私に強いインパクトを与えるものでした。
みなさん一人一人の出生図には、宇宙から授かった本人の気質、親子関係やパートナとの関係などが9つの惑星、12のハウスと星座によって示されています。そしてそれによって、私たちは、今世で「魂の学び」のために、敢えて今、この環境、この家族、この両親を選んで生まれて来たのだということに気付かされることでしょう。
そして、この「気付き」が現状から一歩前に足を踏み出す力になった時、初めてインド占星術が「人生を照らす光」(ジョーティシュ)であることを実感させられるのではないかと思います。
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